ことばの道案内アプリの特色

iOS版

目次

ウォーキングナビとは

ことばの道案内アプリとは

歩行ガイド機能

ウォーキングナビとは

NPO法人ことばの道案内(略称、ことナビ)は、主に地図や画像等を理解することが困難な視覚しょうがい者や視力の低下した高齢者の方々のために、言葉の説明による道案内、言わば、「ことばの地図」を制作することを大きな活動の目的にしています。

そして、その制作した道案内情報を、ウォーキングナビというウェブサイトで公開しています。ウォーキングナビは、誰でもが無料で閲覧することが出来ます。

視覚しょうがい者は、音声ソフトの入ったパソコンや、音声読み上げができるスマートフォンのブラウザー等で、道案内情報を聴くことができます。

図1 ことばの道案内情報をブラウザーで表示した例


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ことばの道案内アプリとは

ウォーキングナビの道案内情報をスマートフォンのアプリで聴くことができるようにしたものです。

専用のアプリで道案内情報を扱うことで、ブラウザーにはなかった色々なメリットがあります。

・大きな文字で道案内情報を読める。

・画面の配色をダークモードも含め、読みやすいように自分で設定できる。

・道案内情報を自動的に読み上げたり、一時停止したり自由に操作できる。

・道案内のいくつかのポイントから必要なポイントを素早く探し出すことができる。

・移動に応じて1個ずつ確実に案内文を読み上げたり、戻ったりできる。

・移動時にGPSを利用して目的地までの距離を知る。

・移動時にGPSを利用して住所を知る。

・履歴から一度利用した道案内情報を簡単に開くことができる。

・GPSを利用して近くの道案内情報を検索することができる。

図2 ことばの道案内データをアプリで表示した例

こちらの“耳で聞く地図”をつくるには?という動画では、実際にこのアプリを使用しています。


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歩行ガイド機能

新しいバージョン(V3.1.0以降)では、ことばの地図がない場所の歩行支援ができるようになりました。

ことばの地図はきめ細かなことばによる地図情報を実際に歩いてきめ細かに作るために、どこの場所でも使えるものではありません。ボランティアの皆さんに作成して頂いていますが、全国的に見れば、ほんの少しのルートしかありません。

そこでアプリで全国どこの場所でも歩行ガイドできる機能を提供しました。

歩行に役立つ目印、例えば、信号機、バス停、コンビニ、駅、などの目印の場所の方向とそこまでの距離が分れば、歩く際のサポートになります。

近くの目印を得るには、アプリではGPSの位置情報をもとに、地図情報を取得します。

地図情報はグーグルマップとオープンストリートマップを利用します。

自分の行きたい場所を名称、住所などから設定すると、アプリではその場所の方向、そこまでの距離を常に音声などで知らせます。同時に近くにある色々な目印を音声で知らせます。

歩く方向が一定であれば、その前方にある目印までの距離と方向を音声で知らせます。

歩行ガイド機能には自由歩行ガイド機能と目的地歩行ガイド機能があります。

図3 新しい歩行ガイド機能を選択するメニューを追加したアプリの開始画面

自由歩行ガイド機能

自由歩行ガイド機能では特に目的地を設定しないで、自由に歩行する際の周辺の目印を知らせる機能です。近くに何があるかを調べることに役立ちます。

例えば、スマホの向きに何の目印がどれくらい先にあるか調べる方向検索や、コンビニなどのキーワードを入力してスマホの向きを回すとその先にあるコンビニの名前と距離を知ることができます。

自由歩行ガイド機能では、全国のどこでも地図上の目印を使って擬似的にそこの場所を歩行することができます。

図4 自由歩行ガイド機能の利用画面例


図5 疑似歩行の例(板橋駅を起点に擬似歩行)


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目的地歩行ガイド機能

目的地歩行ガイド機能は擬似方向を除く自由歩行ガイド機能に加えて、目的地を設定してそこに向かって歩行するためのガイド機能です。

移動したい目的地を設定すると、画面の決まった場所に目的地の方向、および距離を常時案内します。

これをアプリやボイスオーバーの機能で音声で知ることができます。

同時に近くにある色々な目印を音声とテキストデータで知らせます。

歩く方向が一定であれば、その前方にある目印までの距離と方向を音声とテキストデータで知らせます。

また、スマホの向きに何の目印がどれくらい先にあるか調べる方向検索も可能で、さらにコンビニなどのキーワードを入力してスマホの向きを回すとその先にあるコンビニの名前と距離を知ることができます。

図6 目的地の登録編集やガイド開始メニュー画面


図7 目的地歩行ガイド機能利用画面例


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